Photo: Sachie Abiko

裂き織りのこころ

古民家を後世に残していくために設立された野外博物館、日本民家園。古民家で、昔ながらの手仕事を体験し、学ぶことができます。例えば、「裂き織り」体験。“裂き織り”とは、布の端切れを細かく裂いたもので織る織物です。畑で育てた綿で糸をつくり、その糸で織る布も自分たちで作っていた時代には、あずき三粒を包める布は取っておけと言われるほど、端切れでさえ貴重だったのです。こうした体験では、織物の手法はもちろん、昔の暮らしや物を大切に使う気持ちも子どもたちは学ぶことができます。この体験を教えてくれた、民具製作技術保存会の松島志延さんは、お母さんから娘へ、親から子へと暮らしの知恵を引き継いでいくのが大切だと語ります。
川崎市立日本民家園では、さまざまな体験が催されます。11月の予定は、綿の実から糸を紡ぐ体験や手付きかご作り、型染め体験などです。いずれも往復はがきでの申し込みとなります。詳しくはウェブサイトにてご確認ください。
» 川崎市立日本民家園

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