3歳からのDIY
おもちゃから本物の道具へ、何歳ぐらいから子どもたちは使えるようになるのか、判断するのは難しいところです。
ニュージーランドの幼稚園では、3〜4歳の子どもたちが、本物のノコギリやカナヅチ、クギを使って自由に遊んでいました。
訪ねた幼稚園では、課題遊びをする時間は設けられてはいません。太鼓などの楽器、粘土、貝殻や松ぼっくり、動物の形の模型、クレヨンと画用紙など、園内には、外にも中にも、子どもが遊ぶための十分なおもちゃや道具が用意されてて、子どもたちは自由に過ごします。
中でも人気のあったのが、DIYコーナーです。ここには本物のノコギリやカナヅチなどの道具とプラスチックのふたやキャップ、木材などの材料が用意されていました。
子どもたちはそこから好きな道具と材料を使って自由に遊びます。木材の上にクギをひたすらカナヅチでトントンと叩いている子もいれば、木材とプラスチックを組み合わせて何か形のようなものを作っている子もいます。熱心にカナヅチで叩いてできた、船のようにも車のようにもみえるその作品を、子どもたちは満足した表情で手ににぎっていました。
先生は指導はせず、子どもたちの様子を見守っていました。「子どもたちはたまにカナヅチで指を打って、痛い思いをしたりするけどね。それぐらいで大丈夫。」と先生は笑顔で話していました。
※この記事は、シリーズで紹介するニュージーランドの幼稚園&小学校訪問レポートの2回目です。
vol1.鳥のごはん、虫のごはん
協力:Lyttelton Kidsfirst Kindergarden
リトルトンは、2月22日に発生したクライストチャーチ地震の震源に近く、町は大きな被害を受けました。住民の皆様の無事と一日も早く平穏な日々が戻りますよう、心よりお祈りしています。