花のお雛さまとともに春を祝う
お内裏さまは桃の花、三人官女は椿の花、五人囃子はききょうの花。ぼんぼりはかわいい桃の実、桜の花に見立てた御所車を引くのは蜜蜂です。春の野にひょっこり顔を出していそうな、小さな組み木のお雛さま。つくっているのはデザイナーの小黒三郎さん。「日本人は見立てることが好きな民族で、花を蝶や鶴に見立てた家紋が残されている。そこでぼくは花をお雛さまに見立てることにした」(ブログより)という小黒さんは、身近な花や虫をモチーフにしたお雛さまを考えました。
子どもの手の大きさに合わせて作られたお雛さまは、ひな壇に並べるだけでなく、一緒にままごとをしたり、パズルになったりと、触って遊べるようになっています。
草木の芽吹きに心を弾ませ、春の喜びを分かち合う小さな人形たち。春の祭りとしての、お雛さまの原点を見たような気がします。
こちらのサイトで小黒三郎さんのお雛さまを扱っています。
» http://www.u-plan.jp