アンソニー・ブラウン展 -ゴリラが好きだ-|安曇野ちひろ美術館
アンソニー・ブラウンは、2000年にイギリス人として初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞した絵本画家です。特に、ゴリラや、チンパンジーのウィリーを主人公にした絵本の数々は、国境を超え、多くの人に愛されています。ブラウンが、ゴリラや猿を描きつづけている理由として、「見て飽きることのない生き物」で、「その複雑な皺やこぶ、毛や筋肉を描くことは喜び」であるからと彼は語っています。もう一つの理由は「父親に似ているから」。ブラウンの父親は体格がよく、いかつい顔をした人だったといいます。ラグビーやボクシングを得意とし、息子たちにとってはヒーローのような存在である一方、一緒に絵を描いたり、お話をしてくれたり、というやさしい面も持っていました。大学生のときに最愛の父を失ったブラウンにとって、力強く、かつ家族想いで穏やかな性格をも持つゴリラは、父を連想させ、特別な想い入れがあるものなのです。また、ブラウンの絵本のテーマには、自分にとっても、また、読者の子どもにとっても身近な存在である家族が繰り返し取り上げられています。自らも二人の子どもの親であり、父親であることの難しさを知っているからこそ、冷静な目で家族を描けるのでしょう。
本展では、アンソニー・ブラウンの絵本を4つのキーワードに分けて画家のことばとともに紹介し、その絵本づくりの秘密に迫ります。また、原画約100点のほか、資料なども展示し、絵本づくりの背景にある画家の人生、絵本以前の仕事についても紹介。その奥深い世界を探ります。
<企画展>国際アンデルセン賞受賞画家
アンソニー・ブラウン展 -ゴリラが好きだ-
期間:2012年5月11日(金)~7月10日(火)
場所:安曇野ちひろ美術館 展示室4
〒399-8501 長野県北安曇郡松川村西原3358-24
TEL:0261-62-0772 / テレフォンガイド:0261-62-0777 FAX:0261-62-0774
開館時間:9:00~17:00(8月は18:00まで)
休館日:第2・4水曜日(8月は無休)
入館料:大人800円、高校生以下無料
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