画:公文教育研究会所蔵

江戸のなぞなぞ「判じ絵」(1)

江戸時代の庶民の間で流行った「判じ絵」。絵を使ったなぞなぞ遊びです。だじゃれやしゃれがきいていて、江戸時代の人々のセンスやユーモアを感じることができます。絵をよーくみて、ヒントを参考に答えを当ててみましょう。どんなふうに遊ぶのか、まずは例題を3つ用意しましたので、考え方のヒントにしてみてください。

1. 同音意義語
「藻(も)」が重なっている。答えは、「桃(もも)。」

2. 文字ぬき
俵のまんなかが描かれていないので、「たわら」の「わ」を読まない。答えは、「鱈(たら)」

3. 濁点・半濁点
「耳(みみ)」に「須(す)」のよこに「゛」。答えは「みみず」
みなさんはわかりましたか? では、いくつか問題を出しますので、江戸時代の楽しいセンスやユーモアにチャレンジしてみましょう。絵の下にあるのが問題です。答えは一番下にあります。

Q1. 秋から春が旬の魚。 白身で淡白な味わい

Q2. しっぽが長く、環境によって色を変えることができるは虫類

Q3. 春に美しい黄色の花をつける植物

Q4. 房状になるむらさき色のおいしい果物

Q5. パスポートや50円硬貨にも描かれている植物
答え 1. 鎌(かま)に巣(す)「カマス」 2. 戸(と)の影(かげ)に隠れている「トカゲ」 3. 山(やま)に拭いている動作に濁点「ヤマブキ」 4. 歩(ふ)の駒と塔(とう)に濁点「ブドウ」 5. 木(き)が、くの字のかたちをしている「キク」
mammoth No.25「JAPON」特集では、他にも「判じ絵」の紹介をしています。