中国の切り紙「窓花」展覧会&ワークショップ

黄土の大地に咲く、紙の花々。中国の切り紙「窓花(まどはな)」を紹介する展覧会が、世田谷文化生活情報センター 生活工房にて開催されます。展覧会の舞台となる中華人民共和国・陝西省延川は、黄河の上流から中流域に広がる黄土高原に位置しています。人々は大地に横穴を掘って作る住居ヤオトンに暮らし、その年の瀬には窓の障子を貼り替え、そこに窓花と呼ばれる赤い切り紙を貼って年迎えをします。年々歳々、作り続けることで伝えられてきた窓花、それはまさに黄土の大地に咲く花のようです。
本展では、切り紙の造形美を伝えることはもちろん、訪れる人がフィールドワーカーとなって、黄土高原の生活を体感するような展示空間をつくります。また、関連イベントとして、3/9(日)には造形作家の下中菜穂さんによる 「窓花をつくろう」ギャラリートーク+ワークショップが行われます。人の手の中に生まれ、季節や人生の節目を彩ってきた紙の花々。紙というはかない存在の中に、いのちが巡り暮らしが紡がれてきた、悠久の時間を感じてみてください。
窓花/中国の切り紙 ―黄土高原・暮らしの造形/フィールドワーク
会期:2014年02月28日(金)〜2014年03月16日(日)
時間:11:00-19:00
会場:生活工房(世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー3階・4階)
主催:(公財)せたがや文化財団
協力:下中菜穂、丹羽朋子、福岡アジア美術館
【関連イベント】
3月9日(日) 13:00~15:30
「窓花をつくろう」ギャラリートーク+ワークショップ
フィールドワークのお話を聴き、農村の女性たちが「窓花」を切る映像を観ながら、実際にハサミを使って窓花をつくります。
講師:下中菜穂(造形作家)
参加費:1000円(小中高生500円)/抽選20名
締切:2月27日(木)必着
3月15日(土) 13:00~15:00/16:00~18:00
「ヤオトン造りの小さな取決め」ドキュメンタリー上映会
ヤオトン造りの過程を撮影し、2012年のジャン・ルーシュ国際映画祭で無形文化遺産賞を受賞したドキュメンタリー映画。上映後にはゲストによるミニトークもあり。事前申し込み不要です。
監督:エロディー・ブロッソー/DVD/90分/中国語/日本語字幕
3月15日(土) 13:00~15:00/16:00~18:00
ゲスト:下中菜穂(造形作家)
参加費:500円
定員:当日先着各70名
詳細&お申込みは公式HPより。
http://www.setagaya-ldc.net/program/237/