あそびのつくりかた|丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
香川・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて、企画展「あそびのつくりかた」が開催されています。あそぶ、とはどんなことでしょうか。現代の行き届いたサービスによって、人は日常に起こるかもしれないちょっとした困難を、比較的簡単に回避できるようになりました。楽しいことでさえ、自分で探す間もなく、あらかじめ用意されて身の周りにあふれています。市場化されたあそびに取り囲まれるなかで、私たちは与えられ続けることの閉塞感から抜け出し、さまよいながらも困難を解決したり、楽しさを発見する方法を見つけていかなければならないのかもしれません。あそびが「精神の技術」*と称されることがあるように、人の心が崩れそうになっても立ち直り、いきいきと生きる感覚を取り戻す技術がそこに備わっているように思えます。退屈にみえた物事や困難までもが、私たちの行為や工夫によって豊かなあそびへと姿を変えていくとしたら。それは思考のレッスンであり、精神の技術であるのでしょう。現代美術で心も身体もときほぐし、ワクワクすること。そこには精神の技術につながるヒントがたくさん詰まっています。(*山口昌男「『遊び』の本来の姿」『笑いと逸脱』筑摩書房、1984年)
あそびのつくりかた
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 (香川県丸亀市浜町80−1)
会期:2014年3月1日(土)-6月1日(日) *会期中無休
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
詳細はこちら:
http://www.mimoca.org