ハワイの原生林を歩く

ハワイの島々には、熱帯の植物が生い茂る原始の森があります。風や鳥、波などの自然現象やハワイの先住民によって、様々な経緯でこの島には植物が運ばれ、根付き、ハワイ島独特の進化を遂げてきました。エコツアーガイドの小野カイルさんは、オアフ島のワイキキビーチから車で20分の場所にあるジャングルで、親子で体験できるジャングルツアーをおこなっています。
歩きだしてすぐに、カイルさんは道に落ちていたククイナッツの実を拾い、火をつけました。するとナッツそのものがぼうぼうと炎をあげました。このナッツはハワイ先住民が燃料として、またフラに使うレイや下剤の薬として重宝していたそうです。ジャングルのあちこちに、フラの衣装に使われるティの葉、オアフ島の花としてレイに使われるイリマ、そして食用のグアバやバナナなどがあります。ハワイの人びとの生活がいかに森と深く結びついているのか、実際に森を歩いてみるとよくわかります。
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