街のなかで自由になった円柱

驚くべき学びの世界展

北イタリアの小都市レッジョ・エミリアで、村の人たちによる手作りではじまった子どものための学校づくり。その創造性あふれる教育は、アートを通して子どもの可能性を引き出すレッジョ式教育として、世界的に注目されてきました。そのコンセプトと活動を紹介する展示会が、東京・渋谷のワタリウム美術館で開催されています。
– 近年、世界最高水準の教育実践として注目を集めているレッジョ・アプローチの起源は、第二次世界大戦直後の北イタリア、レッジョ・エミリアで、村の人々が戦車や軍用トラックを売り払い、手づくりで始めた「自分たちの学校」でした。そこに、ローリス・マラグッツイ(1920-1994)という素晴らしい教育者が加わり、独自の方向性とインスピレーションを与え開花していきました。最大の特徴は、アートの創造的経験によって子どもの可能性を最大限に引き出しているところにあります。子どもたちの「驚き」を受け止め、大切に育て、そこから新しいプロジェクトを生み出していきます。子どもたちを予定された結論に導くのではなく、教育者も常に新しい発見を求められます。つまり、子どもと教育者がともに冒険旅行をするのです。
 今回の展覧会では、レッジョ・アプローチが2000年以降取組んでいる最新の試み、現在進行形のプロジェクトを中心に紹介します。「場所との対話」「モノ(素材)との対話」「書くことの魅力」「光線」など、レッジョらしい自由さ、社会性、柔軟性に富んだものを取り上げます。そして、レッジョの取り組みを見るとき、アートと人の純粋で刺激的な関係が浮かび上がってくるのです – (展示紹介より)
題:驚くべき学びの世界展
会期:2011年4月23日(土)― 7月31日(日)
会場:ワタリウム美術館 
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
Tel:03-3402-3001 http://www.watarium.co.jp
休館日:月曜日 [ 7/18は開館 ]
開館時間: 11時より19時まで [毎週水曜日は21時まで延長]
入館料:大人 1000円 / 学生 [ 25歳以下 ] 800円
ペア券:大人 2人 1600円 / 学生 2人 1200円
会期中何度でも入場できるパスポート制チケット