2つの国を知る子どもたちの声
写真家のキャロライン・アービィーさんは、世界185か国からイギリスへ移住してきた子どもたちの写真を撮り、彼らが話してくれた異国の地で暮らすさまざまな思いを記録しました。
“一番暑い国だからアフリカに住みたい。アフリカは暑いし、アフリカにはプールがあるし、何でもアフリカだったら好きなことができるんだ” (ジダン 7才カメルーン生まれ イギリス在住)
“断然イギリスの方が落ち着く。ニュージーランドは僕には静か過ぎるんだ。ロンドンは沢山の人がいるから寂しくならない。人を見て、皆が楽しそうに見える時は、自分もそう思えるんだ” (ジェームス 9才ニュージーランド生まれ ロンドン在住)
“ニジェールでは掃除は女の仕事だと言う。ニジェールからの僕の友達が来たら驚くだろう、だって男も掃除してるんだもん。良い事だと僕は思うよ、だってお母さんやお姉ちゃんも休ませてあげたいしね” (ボーバカー 14さい ニジェール共和国生まれ ロンドン在住)
生まれた国と住んでいる国、2つの国で感じたことをまっすぐに表現した子どもたちの言葉。発展途上といわれている地域のこと、田舎と都会、男女の捉え方… 環境や経済という物差しで世界を語ることに慣れてしまった大人たちに、それとは異なる世界の見方があるということを気づかせてくれます。
これらの言葉とキャロラインさんの写真を、おかざき世界子ども美術博物館で開催中の「えとことば展」で観ることができます(〜11月28日まで)。美術館で収蔵している子どもたちの絵とともに鑑賞できます。博物館のtwitterでは、子どもたちの言葉がひとつずつ紹介されています。
» おかざき世界子ども美術博物館 http://www.e-to-kotoba.net/top.html
また、キャロラインさんの写真展は、東京でも開催されます。3331 Arts Chiyodaにて、12月21日〜1月23日の予定です。
キャロライン・アービィーさんのHPでは、世界各地の子どもたちのポートレートが閲覧できます。http://www.carolineirby.com