体内時計に耳を傾けてみる
ごはんの時間だからごはんを食べるのでしょうか、それとも、おなかがすくからごはんを食べるのでしょうか?
前の食事からしばらくするとおなかがすいたり、夜になると眠くなったりする。それは私たちひとりひとりがもっている「体内時計」です。私たちが感じるこうした時間は、遺伝子に組み込まれていて「生物時計」「サーカディアンリズム」とも呼ばれます。夜明けにニワトリが鳴くのも、午前中にアサガオが咲くのも、この働きによるもの。生命本来の、自然なリズムです。
私たちは、学校に間に合うように目覚ましをかけて起床するし、昼休みのチャイムが鳴ったから昼食をとったりします。社会的な生活を営んでいるかぎり、それは当然のことだともいえるでしょう。ですが、正確な時を守ることだけを重視してしまうと、私たちが本来誰でも持っている機能を見失ってしまうのかもしれません。たまには「体内時計」に耳をすまして、身体からのメッセージを受けとってみることも必要です。
» マンモス13号「時間ってなに?」