写真家・石川直樹さんが子どもたちへ贈る、富士山の絵本
遠くからながめたことのある富士山。近づいていったらどんなふうに見えるのでしょう? 世界中の冒険や旅を通じて心迫る写真を撮り続けている、写真家の石川直樹さんが、子どもたちに向けてつくった写真絵本『富士山にのぼる』。冬の富士山をたった一人で登ってゆく石川さんの、一歩一歩の足取りを追うようにページをめくります。岩に根をはった小さな草のこと、誰もいない山の斜面でテントで眠ること、頂上から見下ろす景色のこと。自分の足で実際に歩くことで見える風景が、石川さんが撮影した写真とともに伝わってきます。
「みんながしっている富士山。とおくからなんども見ていた富士山。でも、そこにのぼれば、かならず、新しい世界にであうことができる。見なれた姿の中に しらないことがたくさんあることに、ぼくは気がついた」(カバー文より)
知らない世界に踏み出したくなる、そんな力を子どもたちに与えてくれる絵本。石川さんの写真は、自分の目で世界を見ることの大切さを気づかせてくれます。
『富士山にのぼる』文・写真: 石川 直樹(教育画劇)
http://www.kyouikugageki.co.jp/bookap/detail/680/