絵:小笠原小夜(アイヌ民族博物館HPから転載)
アイヌの物語世界を伝える、デジタル絵本
アイヌの人々は、「ユーカラ」(英雄の物語)をはじめ、さまざまなアイヌ語の物語を口承で伝えてきました。今から20~30年前には、まだアイヌの物語をたくさん知っているおばあさんがいたそうです。北海道白老町にあるアイヌ民族博物館では、そうしたアイヌ語による物語を子どもたちにひとつでも多く伝えたいと、テープレコーダーにたくさんのお話を録音する活動をしてきました…
遠野ふるさと村
遠野の語り部に会える場所
民話の里として知られる、岩手県遠野市。そこには代々語られてきた遠野の昔話を伝える「語り部」と呼ばれる人々がいます。「むかし、あったずもな…」という言葉にはじまるのは、おばあちゃんがまだ小さい女の子だった頃に、囲炉裏端で聞いていた遠野の昔話。語り部の表情や身振り、声のトーンなど、その姿や雰囲気全体によって昔話の世界を伝えてくれます…
artwork:Ai Sasaki
次号マンモスの特集は「ストーリーテラー」
9月15日(木)に発売される『mammoth』23号の特集のテーマは、「ストーリーテラー (Storytellers)」。現代の語り部によって語られる、昔から人々に愛され続けてきた物語。その語りに耳を傾けると、時代や空間を超えた物語の不思議な世界に引き込まれ、まるで自分も物語の世界に生きているような体験をすることができます。今の時代を生きる子どもたちにとって、昔話に込められたメッセージを受け取ることは、これからの未来をよりよく生きていくための力になるのではないかと思います…