Photo: Jiro Fujita
家庭のなかでのワークショップ|日比野克彦さんインタビュー
台風を目前にして嘘のように晴れ渡ったある日、アサヒビール神奈川工場敷地内の芝生の広場には、缶ビールを入れるダンボールが山積みになっていました。ビール工場に製品用のダンボールがあるのは当たり前なのですが、このダンボールたちは今日、「海」となるべく置かれているのです。2007年7月28日。アーティスト・日比野克彦さんによるワークショップが始まります。
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100の指令
大勢の参加者とともに作品をつくりあげる、さまざまなワークショップ・プログラムを提案している日比野克彦さん。その一方で、家庭の中でのワークショップの大切さについても話してくれました。
「いくら学校での図工の時間とか、どこかのカルチャーセンターに通ったりしても、結局は家のなかのちょっとしたことだと思うんです
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日比野克彦さんのダンボール・ワークショップ
日本中を飛び回り、参加型の制作活動を続ける日比野克彦さんは、ダンボールやガムテープなど身近な素材を使って、大人も子どもも参加できるワークショップを提案しています。
「一枚のなんでもないダンボールが、色を塗って積み上げていくと、それこそ海に見えてきたりするわけじゃないですか。あれ、さっきまでたんなる紙切れだったのが